2021年

2021年 · 2021/12/29
林業関係の季刊誌が全国のあちらこちらから届く。 内容と言えば「スマ-ト林業」と銘打ち、高性能を謳った大型機械や GPS測量あるいはドロ-ンの紹介。 生産性のみ書かれていて、そこには森と人との有機的な繋がりは見えない。 若者が大型機械に乗って造材するところや、チェンソ-を担いでポーズを決 めた写真ばかり。...

2021年 · 2021/12/15
歩道刈りをしていたら、コナラの葉っぱがたくさん落ちていた。 一緒に作業をしていた若者に、「大地の窓」を体験してみないかと尋ねたら まんざらでもなそうな顔をしたので、せっせと葉っぱをかけた。 「落ち葉に移った土のにおいがする」と若者。う~む繊細かつ敏感な感性だ。 大地の窓とはネイチャーゲームの一つで、落ち葉に埋もれて大地と一体化する...

2021年 · 2021/12/14
本来、草刈りと言えば夏期にするものだが、ほかの作業に追われて 今の季節になった。 標高が高いところはスズタケが多く、笹刈りが主体になる。 この日は寒いうえに標高も高かったので、足元は数センチの積雪。 葉を振るったカラマツ林の中を歩きながら、「冬の仕事もいいもんだ」 と思ったりした。

2021年 · 2021/12/12
この頃「ブログを見たよ」と、声をかけられて戸惑っている。 と言うのも、誰も読んでいないだろうと思って話を盛って書いていたからだ。 で今回は、真面目でタメになる講座。 ホ-ムセンタ-などでヤスリを買うとき、柄付きのものがあるが柄の分だけ 値段も高い。そこで、幹の芯に穴を開いた木を利用してヤスリを差し込めば...

2021年 · 2021/12/05
奥山に雪が積もると薪を取りに入ることが出来なくなるので、今のうちに皆伐地に 残っている雑木を軽トラに積んで持ってくる。 昨年までは斧で割っていたが、寄る年波には勝てず悩みに悩んで文明の利器に頼る ことにした。斧で割るとパカ-ンと大きな音がして気持ちがいいが、薪割り機はエン ジン音のほうがうるさくてさほどの感動はない。...

2021年 · 2021/12/02
南受けの対岸は朝日を浴びて暖かそうだが、北向きの現場は氷点下。 お昼になって霜柱が解けない。 冬の地拵えは霜が降りていて、手が冷たくて大変。その代わり重なり あった枝などを思いっきり引っ張り抜くので、体はポカポカ。 対岸の住民も僕たちの働く姿を見て、「寒いのにエライ」と感心して いるのかも。

2021年 · 2021/11/26
これからの季節、山里は鈍色(にびいろ)の雪雲に青い空を塗りつぶされる。 寒い年は、青空を忘れてしまうほど来る日も来る日も風花が舞う。 今日は冬とは思えないほどの蒼い空が広がった そんな中、インターンシップで来ている若者二人がひたすら仕事をしていた。 10年先・20年先、今後どんな形で森と関わっていくのかとても楽しみだ。...

2021年 · 2021/11/20
防獣ネット張りと言っても、招かざる動物はせっかく植えた苗木を食べる鹿。 イノシシやウサギは金属入りのネットでも、簡単に食い破って入ってしまう。 だから一年も経てば穴だらけ。 時々、頭をネットに突っ込んだまま息絶えているシカやタヌキ・ウサギがいる。 ネットの中にはおいしい草があるから無理もない。罪なことだが仕方ない。...

2021年 · 2021/11/13
今回のブログも林業との関連性はまるでなく、会社のHPを私物化して書いている。 面白いテレビ番組もないし、秋の夜長の退屈しのぎだ。 いつもと違う林道を通っていると、途中に小さな神社があった。 周りを杉やヒノキに囲まれた薄暗い境内は、つい最近秋祭りがあったらしく、真新しい しめ縄が鳥居に張られていた。...

2021年 · 2021/11/10
標高1000mほどの現場に着いて車から降りると、山の頂は雪化粧していた。 寒いけれども雪を見ると心躍る。 11月の冠雪は何十年ぶりで、その年も大雪だった。 雪が積もると仕事ができず困るが、それでも子犬のように嬉しくなる。

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