2022年

2022年 · 2022/12/26
水仙には「ナルキッソスは泉に移った自分自身の姿に恋焦がれ やがて水仙になった」 と言ったギリシャ神話がある。 同じ仲間のスノ-ドロップにもまたギリシャ神話がある。 昔々、神が天地創造したとき、雪と風には色を与えなかった。そのことを不満に思った 雪は神の元に行って、「どうして私には色をくれなかったのですか?」と尋ねた。...

2022年 · 2022/12/24
12月後半になって、ようやく本格的な寒さになった。 昨日から昼間も氷点下の真冬日。昨日は昼間でも氷点下8度だった。 家の周りでこの積雪だから、山奥の現場ではすでに30センチは積もっているだろう。 月曜日までに、よほど気温が上がらないと雪が解けない。 もしかして早めのお正月になる? と、従業員はひそかに期待しているかも知れない。...

2022年 · 2022/12/19
軒先にかれこれ30年ほど壊れずにぶら下がっている乾湿計。 今日の午後4時頃の気温なので、朝はマイナス8度ほど。 この寒さが気に入ってこの地に移住してきた。 移住して来て最初に迎えた冬は、昼間でもバケツの水が凍るのに驚き 軒先にツララが1mほどぶら下がっているのも喜ばしかった。...

2022年 · 2022/12/11
霜の降りた朝は、魔法をかけられたように辺りが静まり返っている。 その沈黙を破るかのように、射し始めた朝日に霜柱が解け、サラサラと 乾いた音が聞こえてくる。 今日の作業は地拵え。 霜の降りた枝々を拾うのは手が冷たくて難儀する。霜が解けると今度は 手袋が濡れて冷たくなる。いいことはあまりないが、朝日に解けていく 刹那の霜の輝きは美しい。...

2022年 · 2022/12/06
「昔々、村の若者が美しい女性に恋を打ち明けた。 すると女性は「ノリウツギの花が散ったらその願いを叶えます。」と言った。 若者は一日千秋の思いで花が散るのを待ったが、ついに花が散ることはなかった。」 それもそのはず、ノリウツギは冬になっても花びらは散らない。 花びらに見えるのは実は装飾花だったのだ。 2日ほど前、初雪が降った。...

2022年 · 2022/11/27
山芋の葉が黄色くなってきたので、簡単に見つけることが出来るようになった。 自然薯(じねんじょ)とも言うが、山芋のほうが分かりやすい。 周りが箸ほどの大きな蔓になると、2m以上の深い穴を掘らないといけないのでかなりの 重労働。石があったり木の根があったりで、一本掘るのにほぼ一日を費やした。...

2022年 · 2022/11/23
山の頂に樹氷が見られる季節になった。 暑いときは寒い方がましと思い、寒くなればなるで暑い夏の日が恋しく思う。 4月に入った新人二人は本川での冬は初めて。四国のチベットと揶揄される寒さを どんなふうに迎え入れるかちょっと楽しみだ。 僕も40年ほど前にこの地に移り住んだ。その頃は今と違ってもっともっと寒かった。...

2022年 · 2022/11/20
僕の住んでいる集落はお猿さんが人の数よりはるかに多いので、畑で作った 野菜は網で囲わない限りすべて略奪される。そのため、人が網のなかに入って の作業を余儀なくされている。 それはさておき先日のこと、おばあちゃんが道路沿いの畑で作業をしていると、 知らない人が車を止めて、道を尋ねていた。ちょうど漬物用の大根を引き抜く...

2022年 · 2022/11/14
雑木林のことを「ぞうきばやし」と呼び始めたのは、徳富蘆花の著書「自然と人生」が 始まりらしい。林業ではお金にならないことから「雑」と、一括りにしている。 雑木(ざつぼく)も言い方を変えると、落葉広葉樹となる。なんといい響きではないか。 一気にヒノキやスギと同等になった気がする。いやそれ以上だ。...

2022年 · 2022/11/12
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なんて諺(ことわざ)があるが、闇夜にこの ススキを見たらさぞかし怖いことだろう。 鹿が多い地域で、スギやヒノキを伐採したあと放置していたら、このように ススキだらけになることがある。柔らかくておいしい草や木が生えてもすぐに 食べられてしまうが、ススキは葉の縁が硬いケイ素で守られているため、最後...

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