無花粉スギ

                            写真と本文とは関係ありません 

スギ花粉の舞い散る季節。

暖かい日に風が吹くと、大きく育ったスギの木が花粉を飛ばして山々は黄色に

染まる。幸い僕は花粉症ではないが、若手社員3名は花粉症。

それなのにクシャミをしながら「なんで俺は花粉症なのにスギを植えているんだ!

畜生」と、ヤケクソになって連日苗を植えている。

植栽した木は二酸化炭素を吸収してくれて社会貢献しているから、功罪相半ばでは

あるが、花粉症の人たちには褒めてもらえそうにない。

 

花粉を出さないスギやヒノキ苗が作られてはいるが、まだ市場に大量に出回って

いない。日本中に植えられているスギ・ヒノキを伐採して無花粉の木に植え替える

には、現在の状況から試算すると300年余りかかるらしい。最後の手だては国民

総動員で木を伐って植え替えるしかない。

 

他にも薬剤を使って種子が育たないようにしたり、突然変異によって種子は出来ても

発芽能力のない個体も見つかっているらしいが、今すぐ解決できるような容易なレベ

ルにはない。